焼き鳥に合う酒はあるのか?
焼き鳥と酒
焼き鳥ディナー会を開催しはじめてから居酒屋に行く機会も多くなってきた。焼き鳥もよく食べるようになったが居酒屋で焼き鳥を頼むとき一緒に酒が欲しくなってくるという話を聞く。
なぜ酒が欲しくなるのかという理由となるとこれはこれで小難しくなりそうだからやめておくが、焼き鳥と相性のいい酒は何なのか調べてみた。
焼き鳥と相性のいい酒は?
ある調査では、1位がビール、2位が焼酎、3位が日本酒という結果が出たらしい。それぞれについて詳しく見ていこう。
ビール
まず酒の定番といえばビールだが、これは炭酸とビールの苦みが焼き鳥の脂を中和するおかげで後味が爽やかになる。甘辛いタレ味の焼き鳥ならば、苦みと酸味が強くコクのある味わいの黒ビールとの相性は抜群である
焼酎
焼酎をお湯割りで飲むと焼き鳥の旨味を口いっぱいに広げてくれるだけでなく、蒸留酒特有のアルコール感が口の中の脂っぽさをすっきりリセットしてくれる。
また焼酎はもともと角煮など甘い味の料理を相性がいいため、焼き鳥の甘辛いタレ味などは相性バッチリな組み合わせだろう。
日本酒
日本酒の主成分グルタミン酸は、肉に含まれるイノシン酸との相乗効果で、焼き鳥の旨みを増してくれるが、さらに焼き鳥の味付けに合わせて日本酒を選ぶとまた味わいが違ってくる
焼き鳥をタレ味で食べるときはタレが甘辛いため、日本酒の方は甘口タイプを選ぶと相性がいい。 対して塩味で食べるときはすっきりとした辛口タイプの日本酒との相性がいいようだ。
その他に焼き鳥と合う意外な酒は?
焼き鳥は焼くときに余計な脂が落ちるので他の肉料理と比べるとヘルシーなため、女性にも人気が出てきているそうだ。
女性なら日本酒というよりも、おしゃれにワインと一緒にいただきたいという人もいるかも知れない。
調べてみると意外なことにワインやカクテルでも焼き鳥に合うお酒があるようだ。
ワイン
焼き鳥とワインの組み合わせだが、タレ味には赤ワイン、塩味には白ワインが相性がいい。
さっぱりした塩味の焼き鳥には辛口の白ワインとの相性がよく、タレ味の焼き鳥にはスパークリングワインや赤ワインが相性がいい。
最近は女性が入りやすいように、ワインも常備したオシャレな焼き鳥も増えてきているようなので、ぜひ一度試してみてほしい。
カクテル
焼き鳥と相性がいいカクテルを選ぶ必要があるようだ。カクテルの場合は焼き鳥は塩味で、爽やかな味わいのジントニックやモヒートを合わせれば美味しくいただくことができる。
まとめ
いろいろな焼鳥と酒の愛称を調べてみたが、まとめてみると焼き鳥の味付けによって合うお酒を選択するのが良さそうだ。
こう書いているとまた焼き鳥が食べたくなってきた。次回の焼き鳥ディナー会が楽しみだ。
ただ残念なのが、我々運営人は酒に強いものがいなくて居酒屋でも基本ソフトドリンクなのである。
なぜ焼き鳥は炭で焼いているのか?
なぜ焼き鳥は炭で焼いているのか?
個人的には炭火で調理したものは大抵美味しく感じるのですが、どうもそれは個人の意見ではなく実際に美味しく仕上がるようです。
そこで今回は「焼き鳥はなんで炭で焼くのか」について調べました。
炭で焼くと美味しく感じる4つの理由
焼き鳥を炭で焼くとなぜ美味しくなるのか?その4つの理由を以下にまとめました。
1.赤外線調理
炭火で焼いた焼き鳥が美味しく仕上がる秘訣は、炭火から発生する遠赤外線と近赤外線によるものです。
炭火から発生する遠赤外線は食材の表面をこんがり焼いてパリッと焦げ目のついた外見を作るのに一役買っています。また表面をこんがりと焼いて効果させるので中の旨みを閉じ込める効果もあります。
そして炭火から発生する近赤外線は食材の中まで浸透し、電子レンジのように分子を振動させて内部を温めていきます。このため表面は焦げ目がついていてもネタの中身まで焼け過ぎない状態に仕上げることができるのです。また食材を直接赤外線で加熱するので短い時間で焼くことができます。
2.燻煙される
焼き鳥を焼いた時に、焼き鳥の脂分が炭に落ちていきます。炭に落ちた脂は煙になり、その煙で焼き鳥を燻すことで焼き鳥に香ばしさを与えてくれます。
3.水分が含まれない
ガスには水素が含まれていて、意外と水蒸気を発生させます。
室内でガスストーブを長時間使うと室内の湿度が増して窓や壁が試乗記でじっとりとなったことはないでしょうか?
炭火はほとんど水分を含まず二酸化炭素しか出さないので、余計な水分は与えずに表面をパリッと仕上げてくれます。
4.高温で焼くことができる
炭火はガス火よりも温度が高く、その高温によって鶏皮なども表面がパリッとした食感に仕上げてくれます。高温で遠くから焼くこともできるため、焼きムラが起きづらいこともポイントです。
炭とともに焼き鳥をおいしく仕上げるアイテム
居酒屋や焼き鳥屋に行くと七輪で焼いている店を見かけます。実は七輪に使われる材料である珪藻土はケイ素(セラミック分)が多く含まれていて、これに熱が伝わると遠赤外線を発生させます。
前述しましたが遠赤外線は直接食材を加熱して短い時間で焼き上げることができるので、表面をカリッと焼いて旨みを閉じ込めてくれます。七輪と組み合わせることで更に炭火のポテンシャルを引き出すことができるのです。
七輪は居酒屋以外でも使える
七輪は密林などでも1000円台から購入できます。形も丸い蜂のような形のものから門型のものまでいろんなタイプの七輪が販売されています。
炭といえば
ここで炭といえば何が思い浮かぶかというと「備長炭」という方も多くいらしっしゃると思います。
備長炭は長時間燃焼するだけでなく、煙も出づらいので雑味がつかないことから調理に向いていると言われています。
備長炭は人の名前が由来
備長炭ですが実は人の名前が由来と言われています。江戸時代に紀州田辺藩で炭の問屋をしていた備中屋長左衛門という人が備長炭の販売を始めたことから取られているとのことです。ちなみに備中屋長左衛門が備長炭を考え出したという説もあるのですが、実際に備長炭を発明した人物は記録に残されておらず、紀州に住んでいた無名の炭職人とも言われています。
まとめ
今回は焼き鳥を炭で焼くのかについて調べましたが、焼き鳥以外にも秋刀魚や鰻、BBQなども炭で焼くとおいしく仕上がるので、いろんなところでも活躍できますね。
自宅で七輪を購入して調理できるのなら、炭と材料を買ってきて「自宅焼き鳥ディナー会」なんてイベントもいつかできるかもしれません笑
「焼き鳥」と「やきとり」は違う
焼き鳥のイベントをしています
我々のイベントでは「焼き鳥ディナー会」というものを定期的に開催しています。いつも博多駅の近くにある「戦国焼鳥家康21号店」を使用させていただいており、もはや顔なじみになるくらいに通っています。
焼き鳥とやきとりは実は違う
前回、そもそも焼き鳥って何だろうという記事を書くために焼き鳥の歴史について調べていたところ「焼き鳥」と「やきとり」は違うということを知りました。漢字とひらがなで何が違うのでしょうか?
そもそも焼き鳥って何?
こちらの記事をご覧ください。
焼き鳥とやきとりの違い
「焼き鳥」と「やきとり」は以下の違いがあります。
焼き鳥:鳥肉(贓物も含む)にタレや塩で味付けをして炭火で炙り焼いたもの
やきとり:鳥だけでなく牛、豚などの動物の肉(贓物も含む)を串に刺して焼いた料理
やきとりの方がより包括的な意味合いを持つ言葉のようです。
でも結局は同じ?
とは言っても厳密に分かれているかというとそういうことでもないようで、地域や店によって鶏肉以外の肉な贓物を「焼き鳥」と表記しているところも多いようです。
なぜ豚肉や牛肉を焼いたものを焼き鳥というのかについてもこのあたりに答えがありそうですね。
なぜ漢字とひらがなに分かれたのか?
そもそもなんで漢字とひらがなに分かれるようになっていったのでしょうか?
戦後、鶏肉は高級品で一般市民は口にすることができないほどの高級食材でしたが、豚肉も今よりは高級な食材でした。そこで豚肉で通常は捨ててしまうような部位を串焼きにして一般市民に売りファしたのが始まりで当時は「やきとん」と言われていたそうです。
豚肉でもやきとり
しかし呼び方がしっくりこなかったことから「焼き鳥」にあやかってひらがなで「やきとり」と書くようになったと言われています。「やきとり」が豚肉や牛肉をひっくるめた包括的な意味合いを持つ言葉というのもここに理由があるようですね。
焼き鳥はなぜ焼き「鳥」なのか?
ここで漢字の焼き鳥についてですが、漢字の焼き鳥はなぜ焼き「鳥」と書くのでしょうか?
今でこそ焼き鳥に使う肉の主流といえば鶏肉ですが、ではなぜ「焼き鶏」と書かないのでしょうか?
焼き鳥の歴史は古く平安時代にはすでにあったようです。しかしそのときは鶏ではなく、スズメやうずら、鳩、キジ、鴨などの野鳥の肉を使うことが一般的でした。
また日本に仏教が入ってきて肉食をタブー視する時代も長く続いたので、農耕に役立つ牛や豚などの家畜や同じく家畜だった鶏も食べる習慣はなかったとされています。漢字に「鶏」が入らないのはこのような理由があるからでしょう。
鶏肉を使い始めたのは?
焼き鳥で鶏肉を使い始めたのは江戸時代に入ってからと言われていますが、当時鶏肉は高級食材で、戦後に大量飼育できる鶏が入ってくるまで一般市民はなかなか手の届かない代物だったそうです。
日本三大やきとり
北海道室蘭市、埼玉県東松山市、愛媛県今治市の3つが日本三大やきとりと呼ばれている街であり、がそう呼ばれています。
北海道室蘭市
豚肉と玉ねぎを串に刺して炭で焼いた後に甘いタレをつけて味付けをし、洋がらしをつけて食べるものを「やきとり」と呼びます。
埼玉県東松山市
豚の顔の肉(かしら肉)を炭火で焼き、ピリッと辛い味噌ダレでつけて食べるものを「やきとり」と呼んでいます。
愛媛県今治市
鶏肉を使いますが串に刺さないで、炭火ではなく直接鉄板の上で焼いて塩やタレなどで味付けしたものを「やきとり」と呼んでいます。
このような今治市の独特な調理法のやきとりは「今治焼き」とか「鉄板焼鳥」と呼ばれています。もちろん串に刺して焼いて食べる焼き鳥もあるそうです。
その他地域のやきとり
北海道の美唄町では鶏の様々な贓物を同じく串に刺して焼いたものを、九州地方では牛サガリ肉や馬肉などを串に刺したものを「やきとり」と呼んでいます。
まとめ
毎月焼き鳥をテーマにしたイベントをしていますが、調べてみると焼き鳥も奥が深くて勉強になりますね。
これを今度イベントがあった時に話してみたら、参加してくれた方々からどんな反応が返ってくるやら。
そもそも焼き鳥って何?
焼き鳥のイベントをしているけれど
我々のイベントでは「焼き鳥ディナー会」というものを定期的に開催しています。いつも博多駅の近くにある「戦国焼鳥家康21号店」を使用させていただいており、もはや顔なじみになるくらいに通っています。
そもそも焼き鳥って?
今や焼き鳥は居酒屋、屋台だけでなくコンビニにも並ぶほど当たり前に存在していますが、そもそも焼き鳥はどんな歴史をたどってここまでの地位になったのでしょうか?
焼き鳥をテーマにしたイベントを何回もやっている我々としては豆知識として知っておいたほうがいいのではないかと思い、焼き鳥の歴史について調べてみることにしました。
焼き鳥の歴史
焼き鳥はいつ頃から日本にあったのかというと、平安時代にはすでにあったようですが、鶏皮やもも、ねぎまなど現代ほどのバリエーションはなかったようです。
焼き鳥のバリエーションが増え始めたのは江戸時代頃からと言われていて、当時神社の参道に屋台を設置して参拝客を呼び込んでいたそうです。
昔は鶏肉じゃなかった?
現在は主に「焼き鳥=鶏(にわとり)」と思いつく通り鶏肉を使うのが主流になっていますね。しかし当時使っていた肉は鶏ではなかったようです。
明治時代ごろまでは鶏の肉ではなく、スズメやうずら、鳩など野鳥の肉を串に刺して焼いていたものを「焼き鳥」と呼んでいたそうです。
漢字で焼き「鶏」ではなく、焼き「鳥」と書くのもこのあたりから来ているのかもしれないですね。
当時鶏を食べることはできなかった?
今では想像もできないですが、戦前までは鶏肉は高級食材だったのです。
当時鶏肉を使った料理は牛肉を使ったそれよりも高級な料理だったそうで、一般市民はなかなか口にできないものだったんですね。
高級品から大衆料理へ
当時はとても高価な食材だった鶏肉。しかしブロイラーという鶏が登場してから大きく変わっていくことになります。
一体どうやって今のように普及していったのでしょうか?
大量生産が可能に
戦後に大量飼育を目的に品種改良された「ブロイラー」という鶏がアメリカから導入され、日本でも大量に鶏肉を生産できるようになっていきました。
ブロイラーは通常よりも速く成長する食用の若鶏の総称で、普通の鶏は大人になるのに4~5ヶ月程かかりますが、ブロイラーはわずか50日で大人になります。
ほとんど運動させることなく餌をたくさん食べて育つので肉が柔らかく、短期間で入手することができます。
大衆料理の地位を確立
日本に流通している鶏は「ブロイラー」「地鶏」「銘柄鶏」の3つに分かれますが、ブロイラーはその中でも9割を占める割合です。
そのため鶏肉はリーズナブルになってどんどん普及していき、鶏肉を使った焼き鳥は大衆料理としての地位を確立していきました。
今やどこでも食べることができる
ちなみに筆者、焼き鳥は四半世紀以上生きていてこれまであまり食べたことがなく、食わず嫌いであまり好きではなかったのです。
しかしこのイベントを企画・参加するようになってから焼き鳥の味を覚えて大好きになり、最近では「昼ごはんでちょっと食べたくなってきたな」とコンビニの焼き鳥にも手を出し始め、スーパーなどで買ってきて家の夕飯にも出すようになりました。
焼き鳥のイメージが変わる
鶏肉が高くて手が出せなかった時代があるとは、この記事を書くまで知らなかったですが、その時からすると今は夢のようです。今やいつでもどこでも焼き鳥を食べることができるということを実感しているのです。
そんな歴史があると知ったら、焼き鳥に関するイメージも少し変わってくるのではないでしょうか?
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