そもそも焼き鳥って何?
焼き鳥のイベントをしているけれど
我々のイベントでは「焼き鳥ディナー会」というものを定期的に開催しています。いつも博多駅の近くにある「戦国焼鳥家康21号店」を使用させていただいており、もはや顔なじみになるくらいに通っています。
そもそも焼き鳥って?
今や焼き鳥は居酒屋、屋台だけでなくコンビニにも並ぶほど当たり前に存在していますが、そもそも焼き鳥はどんな歴史をたどってここまでの地位になったのでしょうか?
焼き鳥をテーマにしたイベントを何回もやっている我々としては豆知識として知っておいたほうがいいのではないかと思い、焼き鳥の歴史について調べてみることにしました。
焼き鳥の歴史
焼き鳥はいつ頃から日本にあったのかというと、平安時代にはすでにあったようですが、鶏皮やもも、ねぎまなど現代ほどのバリエーションはなかったようです。
焼き鳥のバリエーションが増え始めたのは江戸時代頃からと言われていて、当時神社の参道に屋台を設置して参拝客を呼び込んでいたそうです。
昔は鶏肉じゃなかった?
現在は主に「焼き鳥=鶏(にわとり)」と思いつく通り鶏肉を使うのが主流になっていますね。しかし当時使っていた肉は鶏ではなかったようです。
明治時代ごろまでは鶏の肉ではなく、スズメやうずら、鳩など野鳥の肉を串に刺して焼いていたものを「焼き鳥」と呼んでいたそうです。
漢字で焼き「鶏」ではなく、焼き「鳥」と書くのもこのあたりから来ているのかもしれないですね。
当時鶏を食べることはできなかった?
今では想像もできないですが、戦前までは鶏肉は高級食材だったのです。
当時鶏肉を使った料理は牛肉を使ったそれよりも高級な料理だったそうで、一般市民はなかなか口にできないものだったんですね。
高級品から大衆料理へ
当時はとても高価な食材だった鶏肉。しかしブロイラーという鶏が登場してから大きく変わっていくことになります。
一体どうやって今のように普及していったのでしょうか?
大量生産が可能に
戦後に大量飼育を目的に品種改良された「ブロイラー」という鶏がアメリカから導入され、日本でも大量に鶏肉を生産できるようになっていきました。
ブロイラーは通常よりも速く成長する食用の若鶏の総称で、普通の鶏は大人になるのに4~5ヶ月程かかりますが、ブロイラーはわずか50日で大人になります。
ほとんど運動させることなく餌をたくさん食べて育つので肉が柔らかく、短期間で入手することができます。
大衆料理の地位を確立
日本に流通している鶏は「ブロイラー」「地鶏」「銘柄鶏」の3つに分かれますが、ブロイラーはその中でも9割を占める割合です。
そのため鶏肉はリーズナブルになってどんどん普及していき、鶏肉を使った焼き鳥は大衆料理としての地位を確立していきました。
今やどこでも食べることができる
ちなみに筆者、焼き鳥は四半世紀以上生きていてこれまであまり食べたことがなく、食わず嫌いであまり好きではなかったのです。
しかしこのイベントを企画・参加するようになってから焼き鳥の味を覚えて大好きになり、最近では「昼ごはんでちょっと食べたくなってきたな」とコンビニの焼き鳥にも手を出し始め、スーパーなどで買ってきて家の夕飯にも出すようになりました。
焼き鳥のイメージが変わる
鶏肉が高くて手が出せなかった時代があるとは、この記事を書くまで知らなかったですが、その時からすると今は夢のようです。今やいつでもどこでも焼き鳥を食べることができるということを実感しているのです。
そんな歴史があると知ったら、焼き鳥に関するイメージも少し変わってくるのではないでしょうか?
焼き鳥ディナー交流会やってます!
福岡・博多で焼き鳥を食べながらざっくばらんにおしゃべりする交流会を月一回開催しています!