なぜ焼き鳥は炭で焼いているのか?
なぜ焼き鳥は炭で焼いているのか?
個人的には炭火で調理したものは大抵美味しく感じるのですが、どうもそれは個人の意見ではなく実際に美味しく仕上がるようです。
そこで今回は「焼き鳥はなんで炭で焼くのか」について調べました。
炭で焼くと美味しく感じる4つの理由
焼き鳥を炭で焼くとなぜ美味しくなるのか?その4つの理由を以下にまとめました。
1.赤外線調理
炭火で焼いた焼き鳥が美味しく仕上がる秘訣は、炭火から発生する遠赤外線と近赤外線によるものです。
炭火から発生する遠赤外線は食材の表面をこんがり焼いてパリッと焦げ目のついた外見を作るのに一役買っています。また表面をこんがりと焼いて効果させるので中の旨みを閉じ込める効果もあります。
そして炭火から発生する近赤外線は食材の中まで浸透し、電子レンジのように分子を振動させて内部を温めていきます。このため表面は焦げ目がついていてもネタの中身まで焼け過ぎない状態に仕上げることができるのです。また食材を直接赤外線で加熱するので短い時間で焼くことができます。
2.燻煙される
焼き鳥を焼いた時に、焼き鳥の脂分が炭に落ちていきます。炭に落ちた脂は煙になり、その煙で焼き鳥を燻すことで焼き鳥に香ばしさを与えてくれます。
3.水分が含まれない
ガスには水素が含まれていて、意外と水蒸気を発生させます。
室内でガスストーブを長時間使うと室内の湿度が増して窓や壁が試乗記でじっとりとなったことはないでしょうか?
炭火はほとんど水分を含まず二酸化炭素しか出さないので、余計な水分は与えずに表面をパリッと仕上げてくれます。
4.高温で焼くことができる
炭火はガス火よりも温度が高く、その高温によって鶏皮なども表面がパリッとした食感に仕上げてくれます。高温で遠くから焼くこともできるため、焼きムラが起きづらいこともポイントです。
炭とともに焼き鳥をおいしく仕上げるアイテム
居酒屋や焼き鳥屋に行くと七輪で焼いている店を見かけます。実は七輪に使われる材料である珪藻土はケイ素(セラミック分)が多く含まれていて、これに熱が伝わると遠赤外線を発生させます。
前述しましたが遠赤外線は直接食材を加熱して短い時間で焼き上げることができるので、表面をカリッと焼いて旨みを閉じ込めてくれます。七輪と組み合わせることで更に炭火のポテンシャルを引き出すことができるのです。
七輪は居酒屋以外でも使える
七輪は密林などでも1000円台から購入できます。形も丸い蜂のような形のものから門型のものまでいろんなタイプの七輪が販売されています。
炭といえば
ここで炭といえば何が思い浮かぶかというと「備長炭」という方も多くいらしっしゃると思います。
備長炭は長時間燃焼するだけでなく、煙も出づらいので雑味がつかないことから調理に向いていると言われています。
備長炭は人の名前が由来
備長炭ですが実は人の名前が由来と言われています。江戸時代に紀州田辺藩で炭の問屋をしていた備中屋長左衛門という人が備長炭の販売を始めたことから取られているとのことです。ちなみに備中屋長左衛門が備長炭を考え出したという説もあるのですが、実際に備長炭を発明した人物は記録に残されておらず、紀州に住んでいた無名の炭職人とも言われています。
まとめ
今回は焼き鳥を炭で焼くのかについて調べましたが、焼き鳥以外にも秋刀魚や鰻、BBQなども炭で焼くとおいしく仕上がるので、いろんなところでも活躍できますね。
自宅で七輪を購入して調理できるのなら、炭と材料を買ってきて「自宅焼き鳥ディナー会」なんてイベントもいつかできるかもしれません笑